証券各社の投資信託ランキング
こんにちは! Nです。
すみません。まだ分配型投信の話の続きです。
まだ、良くわからず買い続けている人も多いと思うので、その方々の目に留まるまで書いてみようかと。
分配型投信は今どうなってる?
私が証券会社にいた頃は、それこそリーマンショックの真っ只中でしたので、リスクが大きい商品は人気がなく、特に新規でお金を集める時など、投資信託では毎月分配型投信が一番人気でした。
今でも販売しやすい商品だと思うのですが、もうあれから5年以上経ってますし、昨年末頃からの各投資信託の分配金の減額や金融庁の分配型投信への指摘など、世の中の分配型投信への見方も変わってきており状況も変わってきているのではないかと思っています。
そこで! 今回は、改めて最近の売れ筋の投資信託を調べてみました。
人気ランキングの実態
ちなみに証券会社の投資信託の人気ランキングは、 “人気がある商品” ではなく、証券マンが販売を注力している商品だと思って見た方が良さそうです。
残念ながら、証券会社で取引しているお客さんの中で、自分から商品を選んで買い付けするお客さんはほとんどいません。。
直近の各社の投信の人気ランキングはこんな感じでした。
野村證券
1位 野村インデックスファンド・日経225
2位 野村インド株投資
3位 フィデリティ・USリート・ファンドB(為替ヘッジなし)
※集計期間:2017/08/01~08/28
さすがは野村證券
1位と2位は日本、インドの株式に投資する投資信託でした。
確かに日本、インドの株式はここ数年上がり続けていますし、分配型投信の販売が制限される中では良心的な販売商品な気がします。
ただ、1位の「野村インデックスファンド・日経225」は買付け手数料が掛からないんですね。こちらはお客さんからの指名買いで買われているんでしょうか。
証券マンの営業成績に関わる手数料を考えたときに、最上位に販売される商品としては考えにくいです。
それとも野村證券には私の知らない証券営業のスタイルがあるのでしょうか。
同HPの月間資金流入額のランキングをみると、こちらのランキングには入ってきていないので、もしからしたらまとまった金額の売買が複数回入っており、買付け金額が膨らんでいるだけのような気もします。
分配型投信は?
はい。3位は根強い人気の米国リートに投資する分配型投信。この「フィデリティ・USリート・ファンド」は、私が証券会社にいたときからずっと人気の分配型投信です。
また、参考までに4、5位は下記投資信託でした。
4位 フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド
5位 フロンティア・ワールド・インカム・ファンド
こちらは期待通りの分配型投信です。
大和証券
1位 通貨選択型 米国リート・αクワトロ(毎月分配型)
2位 ダイワ・オーストラリア高配当株α(毎月分配型)株式&通貨ツイン
3位 ダイワ米国リート・ファンド(毎月分配型)為替ヘッジなし
※集計期間:2017/09/04~09/08
はい。期待通りの証券会社らしいラインナップですね。上から順に分配型投信。
なぜか安心しました。
1位の「通貨選択型 米国リート・αクワトロ」って、いろいろ付けすぎて、もはやピザみたいな名前ですね。。この「通貨選択型」というのもなかなか曲者です。
しかもαクワトロの部分は、私も商品概要資料を見て初めて知ったのですが、かなり複雑な商品のようなので、別途機会を設けて書きたいと思います。
SMBC日興証券
1位 日本トレンド・セレクト ハイパー・ウェイブ
2位 グローバル・フィンテック株式ファンド
3位 日興レジェンド・イーグル・ファンド(毎月決算コース)
※集計期間:2017/08/01~08/31
上位3投信は、全て先進国の株式を対象とする投資信託。
3位こそ分配型投信ではあるものの、何か意思のようなものを感じます。
野村證券同様、分配型投信の販売がしにくくなっている中では当然の選択だとは思うのですが、中の人たちは大変だなと改めて感じます。
多分、支店内では分配型投信が積極的に販売できないから、株式型の投資信託の販売の大号令が掛かっているのではないでしょうか。。
ちなみにこちらでも人気の米国リートは5位に入っていました。
5位 フィデリティ・USリート・ファンドB(為替ヘッジなし)
米国リート投信の話はまた次回書きたいと思います。
まとめ
✔ まだまだ分配型投信の人気は高い
✔ 証券会社ごとに、特色があるランキングになっている
✔ 大和証券は宅配事業へ拡大中?