人気投信解説-LM・オーストラリア高配当株ファンド
こんにちは! Nです。
今回は、先日の「投信実力点検」でありました2017年1~11月の資金流入額1位の投資信託(対象は2014年以前に設定したファンド)、「LM・オーストラリア高配当株」です。
LM・オーストラリア高配当株Fの商品概要
LM・オーストラリア高配当株 販売資料 →PDF
「LM・オーストラリア高配当株ファンド」は名前の通り、オーストラリアの高配当株などに投資する投資信託です。
高配当株に投資しているだけあって、組入資産の平均配当利回りは5.2%と非常に高い水準にあり、この高配当株の運用成果を基に高い分配金の支払いを実現しています。
オーストラリアの経済
投資先となるオーストラリアの経済は、過去25年間の実質GDPの成長率が平均3.3%と、日本、米国に比べても高く、先進国の中にあっても高い水準を維持しています。
その背景としては、同国の人口増加の傾向があげられます。
日本では少子高齢化が続いており、労働人口の減少、社会保険負担の拡大と財政を圧迫する状況が続いていますが、オーストラリアでは積極的な移民の受け入れを行っていることから、自然増と合わせて、人口増加の傾向が続いているのです。
成長過程にある新興国と同じように、労働人口はそのまま消費人口に繋がりますので、同国は今後も継続的な成長が期待できます。
実際の株価も堅調に推移しており、配当込みの成果は右肩上がりに増加しています。
運用会社と分配金
ちなみに商品名の最初の「LM」は、運用会社であるレッグ・メイソンを指しています。
海外の運用会社なので馴染みがないかもしれませんが、同社は1899年設立から100年以上続く米国の運用会社になります。
分配金の支払いは、高配当株の収益を基に、現在、毎月150円の分配金を出しています。
直近の基準価格は10,526円(2018年1月19日現在)ですから、投資金額に対して年間約17%の分配金を受け取ることができます。
いかがでしょう。買いたくなりましたでしょうか?
金融機関での販売状況
資料を見る限り、同投信の販売は証券会社もありますが、銀行での販売も多そうです。
銀行側の立場で顧客の預金額が見えていれば、預金金利と分配金の金額を比較したりして、同投信へ移行させるのは割りと簡単な気がします。。
分配金の支払状況
では、分配金の支払状況について、いつもの「分配型投信の評価指標」に当てはめて見てみましょう。
LM・オーストラリア高配当株 月次運用レポート →PDF
「投資商品の金利収入」 10,526円×5.2% = 547円
「信託報酬」 10,526円×1.7928%= 189円
「分配金」 150円×12ヶ月 =1,800円
投資商品の金利収入 信託報酬 分配金
547円 - 189円 - 1,800円 = ▲1,442円
マイナスが1,000円を超えてしまいました。。
もしかしたら、これまで検証した中で最高かもしれません。。
次回に続きます。。
まとめ
✔ 本投資信託の平均配当利回りは5.2%と高い水準にある
✔ 豪州の経済は安定しているように見える
✔ 分配金の支払状況は・・・