過去の成長銘柄(2)

過去の成長銘柄(2)

こんにちは! Nです。

成長株の値上がり期待について、前回のセブン&アイは株価の方のインパクトが今ひとつだったので、もう一つ。

カカクコム

「食べログ」なんてどうでしょうか。

カカクコム運営の飲食店の口コミサイトです。

会社の飲み会、彼女とのデートなど、知らない場所で外食するときはほぼ見に行くような気がします。

事前に見ていなくても、お店に行った後にみんながどんな感想を書いてるのか確認しに行ってみたり。

私と同じくらいの年代の人は、ほぼ使っているのではないでしょうか。

最近は、お店の評価の恣意的な点数操作の話や、Rettyなどの競合サービスの拡大によって、一時期の勢いは落ちてしまっているかもしれませんが、まだまだ利用者は多いサービスだと思います。

直近の業績

カカクコムは、その名の通り「価格.com」のサイトから始まっていて、パソコン周辺機器を始めとして、家電製品の口コミサイトとして大きくなっていったんですよね。

当時、私自身が使うことは多くなかったのですが、父親がパソコン関連の情報収集のサイトとして結構使っていた記憶があります。

食べログに関しては、ここ4、5年のサービスだったかなと感じていますが、直近のIR資料をみると既に売上の40%が食べログ事業の売上になっていました。

引用元:カカクコムHP|業績説明資料より作成


2012年の食べログ事業の売上シェアは14%程度でしたが、約5年の間で食べログ事業の売上は7倍超になっており、全体の売上増加に大きく貢献しています。

その間の株価はこんな感じ。

引用元:ヤフーファイナンス


2012年の株価水準500~600円台の推移に対して、2016年1月には2,497円の高値を付けています。約4倍ですね。

2016年以降は、業績の伸び率が期待に届かなかったり、食べログの恣意的な点数操作の疑惑などもあり、足元は1,300~1,400円台の水準に低迷していますが、それでも約5年間で2倍以上の値段です。

今後の見通し

今後のカカクコムはどうなっていくのでしょうか。

改めて直近のIRを見てみると食べログ事業は飲食店課金が中心になっているようなのですが、件の点数操作の疑惑のせいなのか、課金飲食店数は伸び悩んでいるようです。。

オンライン予約の数は増えているのですが、果たしてどうなるのか。

個人的には飲食店を予約する時、ネットの予約はあまりしないんですよね。

飲食店は、個人または店舗単位の運営のイメージで、店側が本当にネットに対応できているのか不安で、電話予約の方がまだ安心感があります。

このあたりの感覚も今後は変わっていくのでしょうか。

事業としては、競合サービスとしてRetty、ヒトサラなど後続のサイトが出てきている中、厳しい戦いが続きそうです。

新規領域への拡大

会社全体としては、「価格.com」、「食べログ」に続き、新規サイトの展開に力をいれて行くようです。

ライフスタイル情報サイト「キナリノ」

DeNAのMERY(メリー)ではないですが、集客の為に、まずユーザーに記事を読んでもらうサイト群が主流になっていきそうですね。

あと業績とは関係ないのですが、決算説明会資料に質疑応答の要約があるのは会社の姿勢として好感が持てました。

決算説明会では、思わぬ質問が出て回答がしずらいこともあると思いますが、そういった質疑の内容を一般のIR資料と合わせて残しているのは、会社のフェアな情報公開の姿勢を感じます。またそういった情報公開をする姿勢こそが、カカクコムの原点でもあるのかと。

まとめ

✔ ユーザーへのサービスの浸透度合いに応じて、事業の収益も成長している

✔ 20年前のアキバ系は、アイドルオタクではなくPCオタクだった

✔ ユーザーにとって、フェアな情報を取扱う今後のカカクコムに期待

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