わき上がる将棋熱の先には

わき上がる将棋熱の先には

こんにちは! Nです。

先週のPERの話から外れてしまうのですが、今回は先週あった将棋の話題を。

藤井四段、佐藤名人に勝利!

先週1月14日、中学生棋士の藤井聡太四段(15)が、朝日新聞主催の朝日杯で佐藤天彦名人(29)と対戦し、勝利しました!

藤井四段がタイトル保持者に公式戦で勝利するのは初めてのことだそうです。

タイミングを合わせてか、日経新聞でも1月15日~1月18日の間、「わき上がる将棋熱」と題して連載していました。

1月15日付 日経新聞 「わき上がる将棋熱」 →該当記事

昨年の藤井四段の29連勝をきっかけに人気に火が付き、当時も将棋教室の盛況な様子などが報道されていましたが、対局を放送しているアベマTVでも、将棋が目玉コンテンツの一つになっているそうです。

「観る将」の存在

また、自分では指さずにテレビやネットの中継を見て楽しむファンを「観(み)る将」と呼び、アベマTVやニコニコ動画も、この観る将の取り込みに力を入れているとのことでした。

以前にちらっと書いたのですが、私自身も、機会があれば、将棋の対局を見ることもあり、観る将の一人ということかもしれません。

投資対象分野 こんにちは! Nです。 前置きがだいぶ長くなりましたが、これから拡大していくであろう銘柄を検証していきたい...


そして、対局を見ながら、どうしてそんなに藤井四段が強いのかと想像したりします。

どうして藤井四段はそんなに強いのか

ここから先は完全に私の想像なのですが、元々の素質や意欲、努力の成果が大きいのはもちろんのことですが、「若い時からAIソフトを使って学習している」というのがかなり大きいのではないでしょうか。


将棋は、トッププロ同士の対局で終盤戦ともなれば、1手でも間違えれば逆転されてしまうような厳しい戦いが続くことになります。

そういった切迫した局面では、手を考える(何か工夫する)というよりは、正解を探しているという感覚に近い気がしています。(※表現が分かりにくくてすみません。)

そういった限られた選択肢の中から最善策を選ぶ作業は、既に人間よりもAIの方が上回っていますので、AIを活用した学習が有利になりそうです。

周りを驚かせる手も

また、藤井四段は終盤に限らず、思いもよらない手を指すことで周りを驚かせています。

これもその場で考えているのではなく(もちろん考えているのですが)、AIを通して学習した過去のパターンに当てはめて、現在の状態から終盤、勝ちに結びつく答えを導いているのではないでしょうか。

将棋の指し手は、これまでの人間同士の対局によって作られた定跡など、ある程度指し手や考え方のパターンが決まっているものが多いと思います。

しかしAIの活用により、これまでの対局ではなかった手を既に見つけていて、藤井四段はそのパターンをより多く修得しているのだと思います。

そしてAIで学習した終盤のパターンをより多く得ることで、他の人よりもその局面を終盤と捉える認識が早くなり、それも強さに繋がるものだと思います。

今後の将棋界

今では、第一人者である羽生竜王もAIソフトを取り入れた研究を行っているそうです。

やはり若い人の吸収力は大きいですから、若い時からAIでの研究を行っている藤井四段が強いということになります。

そして、これからはみなAIでの研究をするでしょうから、ここから先は藤井四段並みの実力を持った新人棋士が次々に現れる日が来るのではないでしょうか。

極論を言えば、AIの指し手を全て暗記した人が一番強いみたいな。


そして、このことは将棋の話だけに限らないことだと考えています。

我々の職場にも

我々が普段取り組んでいる仕事も、これまでの経験や知恵を活かしていますが、AIの活用も徐々に進んでいます。

そうなると、経験のある先輩社員よりもAIを使いこなせる新入社員の方が、仕事ができるようになる日が来るかもしれません。

現実の仕事は、将棋のように明確なルールが決まっていないものも多いと思いますので、実現にはもう少し時間がかかるかもしれませんが、AIの加速度的な学習、成長を考えると、これも僅かな差かもしれません。

そう考えると、我々世代は「藤井四段はまだ中学生なのに強い!」といって、手を叩いて喜んでいる場合ではないかもしれません。。

次回対局

冒頭の朝日杯は来月にトーナメントの続きがあり、次回は藤井四段と羽生竜王との対局が予定されています。

観る将としては、こちらはこちらで楽しみです。

まとめ

✔ 今後は藤井四段並みの棋士がどんどん出て来るかも!?

✔ その時には、我々の職場にもAI活用社員が入ってくるかも!?

✔ ちなみに、私自身は全く将棋は指せません。。

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