「貯蓄から投資」今こそ

「貯蓄から投資」今こそ

こんにちは! Nです。

先週のお話から今回は「さわかみ投信」を取り上げようと思ったのですが、今回も日経新聞の記事からもう一つ取り上げさせて下さい。

先日の日経新聞の記事

11月3日の日経新聞 「貯蓄から投資」今こそ →該当記事

「貯蓄から投資」、銀行、証券会社の社長の呼びかけから、政府の政策の一環としてまで、これまで何度も繰り返し叫ばれてきた言葉ですが、日本の個人の現預金比率は高いまま、投資へ資産が流れることは起きていません。

これに対して、メリルリンチ日本証券の2002年時のCEO、スタンレー・オニール氏は日本からの撤退にあたって、

「超低金利なら、個人は預金以外の投資機会を探す、日本ではそうならなかった」と文化の違いを理由にした

とのことです。

本当に「文化の違い」でしょうか。

というのが、日経新聞の記事の趣旨です。

過去の株価推移

記事では、日本株と預金の運用成果の比較として、1996年末に投資した場合の東証株価指数連動型投信(分配金再投資)と1年もの定期預金の運用成果を比較しています。

これによると、約20年の間で日本株が預金に対して儲かっていたのは、リーマン・ショック前の2006~2007年などのわずかな期間のみだったようです。

日本の個人は文化的に投資をしなかったのではなく、預金の方が儲かると思って戦略的に(直感的に?)投資をしてこなかったのかもしれません。

事実、デフレ環境下では相対的に預金の価値は上がりますから、これまでの個人の選択は正しかったとも言えます。

証券会社の株式営業

証券会社にいたときの経験として、私の隣の席で営業していたおばお姉さまのセールストークがあります。

「今はデフレなんだから長期で保有していても仕方ないから、上がった株はすぐ利食わなきゃダメなのよ。」という、お客さんに早く売買を促すトークです。

入社当初は、株式投資の基本は「長期投資」と教わっていたので、お客さんに売買してもらう為の買い言葉だなと思っていましたが、そういう考え方があることが最近になって分かりました。おばお姉さまごめんなさい。

日本の個人がどこまで考えて預金を選択していたかは分かりませんが、なんとなく預金の方が儲かりそう(損をしなそう)という考えを持っていたのではないでしょうか。

私は、この「なんとなく」は意外と大事だと思っていて、直感はわりと総合的な判断に近いと思う派です。

足元の株価の状況

そして2015年以降、ここ2、3年は預金に対して日本株が優位な状況になっています。

先日、会社の同僚に「積立NISA」の制度について聞かれました。まあ制度自体が新しいということもありますが、普段自分から「資産運用」を口にするようなタイプではなかったので少し驚きました。

彼も直感的に「なんとなく積立NISAは儲かりそうだな」と思ったんだと思います。

ついに日本の個人の資産が動き出す時がくるのでしょうか。だとすれば、これから取るべき行動は?

いずれにしても、世界的にみれば中間層の拡大による食料のインフレ、国内は社会保障の維持の為の増税が待ってますから、投資の行動は避けられない選択になる気がします。

日本の個人?

今回、日本の「個人投資家」について、あえて「日本の個人」と呼んでみました。

上記のことが本当にあるとしたら、「投資家」ではなく、これまで投資をしてこなかった「個人」の資産が動き出すことになると思います。

そうなった時、あなたの直感は!?

まとめ

✔ ついに「貯蓄から投資」の流れが始まる?

✔ 日本人は戦略的に預金を選択していたのかもしれない

✔ これまで動いていない人たちが動きしたら、そのインパクトは大きいかも!

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