2017年の投資信託振り返り(2)

投資信託振り返り(2)

こんにちは! Nです。

前回、2017年の投資信託を振り返りましたが、先週、投資信託に関する記事がいくつか出てましたので、その話題を。

ロボット関連株投信に資金流入

今回は該当記事のご紹介から。

1月11日付 日経新聞 「投信、高成長・長期にシフト」 →該当記事

2017年は上場投資信託(ETF)を除く追加型株式投信全体で差し引き2兆7,114億円の資金が流入した。

(中略)

資金流入額が最大だったのは3,701億円の流入超となった大和証券投資信託委託。15年末に投入した「ロボット・テクノロジー関連株ファンド」に個人資金が継続的に流れ込んでいる。


1月12日付 日経新聞 「新1兆円投信は脱分配」 →該当記事

日興アセットの「グローバル・ロボティクス株式F」は年1回・年2回決算合計で純資産残高が10日時点で9,100億円強。為替ヘッジコースを加えれば9,500億円で、2月にも1兆円超えの可能性がある。


これをみると、、あれ??

2017年の資金流入額1位は「LM・オーストラリア高配当株」ではないんですね。。

前回取り上げた日経記事を見てみたら、ランキング表の下に(注)で「14年12月末以前に設定した投信が対象。」と書いてありました。。(※該当記事にも追記しました。)

2017年の投資信託振り返り こんにちは! Nです。 今年も昨年に続き、投資信託の話題です。 投信実力点検 ...


設定期間を区切らなければ、2017年の資金流入額の1位は大和投信の「ロボット・テクノロジー関連株ファンド」のようです。

投資信託は長期で運用することが前提なので、あえて2014年以前の設定投信だけでランキングしたのかもしれませんが、2017年の投資信託の動向としては少し違っていたようです。

すみません。ミスリードしてしまいました。失礼しました。。

人気のロボット関連株投信

年末にも書きました通り、AI、ロボット関連は今後も大きく成長する可能性がありますので、証券会社、投資家の双方にとって良い傾向ではないかと思います。

投資対象分野-人工知能(AI) こんにちは! Nです。 2017年も最後になってしまいました。 本ブログでは成...


記事内で紹介されていた2投信は、改めてこちらです。

「ロボット・テクノロジー関連株ファンド」 大和投資信託
「グローバル・ロボティクス株式F」 日興アセットマネジメント

2投信の違いは?

各投信の組入銘柄を見てみると、同様のテーマの投資信託なので内容は似てます。日本株だと「キーエンス」、「ファナック」、「安川電機」が上位に組み込まれてますね。

ただ、外国株だと日興アセットの「グローバル・ロボティクス株式F」の方が、アイルランドやスウェーデンなど幅広い国の銘柄に投資しており、攻めている感じでしょうか。

上位組入の外国株も、大和投信の見慣れた銘柄群に比べると、日興アセットの方は上位から「ロックウェル・オートメーション」、「インテューイティブ・サージカル」、「ABB」と馴染みがない銘柄が多いのは、興味深いところです。

2投信から選ぶなら?

もし私がこの2投信から選ぶのであれば、自分ではなかなか選べない銘柄が入っている日興アセットの投信にしそうです。

また、日本株で言っても「キーエンス」、「ファナック」などは、まとまったお金を持ってないと買えない銘柄ですので、そういった銘柄を含めた分散投資ができるのは良い点ですね。

この日興アセットの「グローバル・ロボティクス株式F」の残高が1兆円を超えると、非分配型では2000年に設定された「ノムラ日本戦略ファンド」以来の1兆円投信になるそうです。

分配型投信からの資金シフト?

ただ、このロボット関連株投信、分配型投信からの代替投信として考えるのはどうでしょうか。

証券会社のセールストークではないのですが、分配型投信は銀行預金が不満で、それよりも良い利回りを求めて購入しているという資金の割合が多い投資信託だと思います。

ロボット関連株の成長が期待できるからと言って、その資金をそのまま株型の投資信託に移すとなるとリスクの度合いが大きく変わってくる気がします。

また直近では米国株も上がり続けてますし、ここから米国株を含む投資信託に大きな金額を動かすのは、ちょっと躊躇しますよね。

分配型投信の代わりとなる投資信託は、もう少し別のものが出てくる気がします。

テーマ株投信の寿命は短い?

また、今回のようなテーマ株投信(※)は、各運用会社で定期的に設定されています。(※特定の投資対象へ投資する株型の投資信託を意図してます。)

そして、証券会社では会社の収益が苦しくなると「投資信託の見直し」と称して、保有投信からの買い替えを勧めるのですが、このテーマ株投信はその対象にしやすいです。

値上がりすれば、利益確定をして別の投資信託の購入代金に充てることができますし、値下がりすれば、対象テーマが変わってきているなどと言って、別の投資信託への見直しをすることになります。。


そういった面も含めて、今回の2投信がどこまで純資産を増やしていくのか、今後も注目したいと思います。

既に保有されている方は、もしかしたら証券会社の方々から様々なお誘いがあるかもしれませんが、今回の投資信託に関しては少し長い目で見ても良いかもしれません。

まとめ

✔ 2017年の人気投信はロボット関連株投信だった

✔ 日興アセットの「ロボティクス株式F」は1兆円超えも近い!

✔ ドラえもん製造会社に投資する日も遠くないかも!?

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